気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
夢とからだの区別が
もう
つかないよ
眠りがそう言うと
いいから
どれもこれも
ぼくの名でお呼びよ
と
現実が言った
コーンスープのおいしい
意識の入江の
小さな料理屋で
トラフグとわたしは
お昼前から
にらめっこなんかして
笑い転げている
これって
夢?
と首をかしげると
ちがうよ
からだだよ
ぼくだよ
そう
たましいが言うので
きみがそんなことを言うと
もっと
混乱してきちゃうじゃないか?
トラフグが言ったので
わらわら
また
みんな
もっと大笑いした
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