夏のおとずれに
ロブ・ロイ
ちかちかしている街灯が
路地にもぐり込む小径をちょっと目立たせて
バンキリィを待つ私の心を
魅力のないベージュピンク色にする
クリムラという紳士から
小さな宝飾時計を預かったまゝ
遠い旅と
やはりなりそうで
だれかに手紙を
数行でも
ていねいに書いておきたい気もする
あたたかい机に
凭れて
しばらく
むかしのパーティーのひとつ
ふたつ
思い出して
失うまでもない
手に入りようもなかったあれこれを
はっきりと
想い描いてみたい
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