駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2020年5月17日日曜日
SIさん
潮騒も
しばらく聞かず
小蟹
抓んでは
抓んでは
そっと逃してみた
浜の苫屋で
屋根から洩れ入る陽を
指先に受け
背や
腹の肌に
受けさせて
夕暮れまで横たわっていた
初夏の
日曜日もあった
潮騒も
しばらく聞かず
微妙な距離が
それこそが
関わりかたの実体であった
SI
さん
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