駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年7月14日土曜日
無限とまではいわずとも多色のとりどりの色彩に
大きなりっぱな紫陽花の花々だが
どれもうすい
ほんとうにうすい紫色なので
石柱と一体になった彫刻のようにも見える
そう見てみたい気持ちがする
ひとに知られず
求められもしないことにもすっかり慣れて
彫刻のようなかたさも
いつのまにか脱ぎ去ったこころで
うすいどころか
なによりも濃いかもしれない
無限とまではいわずとも
多色の
とりどりの色彩にいつか染まっていた
こころで
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