午後のTV番組“ミヤネ屋”は
放送の最中に2011年3月11日の地震を捉えることになった
期せずして歴史的なTV番組となったが
これを見ながら
大震災というものについて思うならば
思いの中で大震災をあの2011年のあれに固定はせずに
もう七年前のものとして回顧したり
復興の遅さを残念がったり
批判したりする以前に
これからまたすぐにも来るものとして
まずは思うべきはずのものだろう
スマートフォンなどのハンディーな録画機材を
ごくふつうの人々が常時
手にしている時代に入っていたおかげで
さまざまな場所での地震瞬間の映像が残された
あの時は東北から関東まで
さらには大阪のほうまで
誰もがおなじ揺れの中にあって
誰もがおなじように方途を失っていた
震度がもうひとつ二つ多ければ
これらの映像を撮った人たちの命も
ここに映された人たちの命もなかったかもしれない
津波の被害の映像よりももっと
街や屋内での地震経験の映像をこそ
先に何度も見直して
それから今住んでいる室内の様子や
住んでいる街のあちこちを見つめ直して
あの地震の日もその後の日々も
他人が撮った被災の映像を見ている暇は
たぶん誰にもあまりなかったはずだが
しばらくしてから編集されたものには
ずいぶんうまくまとめられたものもある
ヴィデオカメラやスマートフォンや
Youtubeのおかげでそれらを確認できるのは
やはり感謝すべきことのように思える
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