2022年3月23日水曜日

神田古本まつり

 


古本を買い漁る必要もないのに

家から近いので

散歩がてら

神保町の古書まつりを見に行く

 

本などというものについて

じぶんなりの意味づけはできていて

わかりきっているつもりでも

あれだけ歩道に並べられてみると

本というのは奇妙なものだと

やはり思い直す

無限のテーマについて

想像をこえた多量な本が作られてきて

古本だろうが新本だろうが

それらが物質として存在していることの奇異に

あらためて驚かされる

 

必要な本はすでにほとんど持っているし

さらに必要なものがあれば

ちゃんとした店舗に出向いて探しもすれば

ネット上で探して買いもする

歩道に並べられた多量の本を覗いてみるのは

必要でなかったものと出会うためであり

じぶんの興味の外にあったものに

あえて新たに攻撃されに行くためだ

じぶんの必要や関心という防壁が破られる

内面で起こっていることを思えば

激烈な革命の時間とさえ言える

 

 



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