蓬莱島の岩には五位鷺がとまっていて
ながく同じ姿勢を保っている
首を羽の裏に差し込み羽繕いを始め
ようやく動きの時が訪れる
紅葉林から見ていた私たちも
それを潮にようやく移動し始める
大泉水沿いにゆっくりと歩き
枝垂桜のあたりまで来る
一つ松の出っ張りに
立ち続けている白鷺は
小魚でも狙っているのだろうか
時々水を突き何か首に通していく
白鷺はだんだんと位置を変え
こちらのほうへ歩き寄ってくる
水際ぎりぎりを注意深く辿り
逃げ易さをしっかり確保したままで
白鷺といっても大鷺だか中鷺だか
大鷺にも小ぶりなのもいるだろうし
よくはわからないが小鷺ではない
鷺とだけ思っていい加減に済ましている
まだ閉門時間ではないはずだが
少し早目に辞去することにしようか
繁く通うお気に入りの庭園とするべく
一季に二度三度も来ることにしよう
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