書き記したいことが書けるかもしれない
なにか
と感じて
ことばをぽつぽつ
並べはじめてみると
たいていは
いまのじぶんが
いちばん記したくないかたちへと
ことばたちは
並んでいこうとする
そこで
思いもしないほうへと
ぐううううっと
並べ先を
方向転換していく
じぶんでもはじめて見るような
並びぐあいに
すこし
ホッとするが
これだって
そう並べてみたかったわけではなかったので
ちょっと
たじろいでしまう
ついさっきまで
思ってもいなかったような考えが記されていたり
見たこともないことが
見て感動したかのように記されていたり
あたかも
世界がまだ存続していて
ひとびとは幸せだったり不幸だったり
にぎやかに地球が
まわり続けているかのように
だれもが知っているように
とうの昔に滅んで
もう
なにもないというのに
もともと
なにもなかったのに
ある時
無とかいうやつが
ずいぶん気宇壮大な夢を
見てみただけだったらしいと
いうのに
0 件のコメント:
コメントを投稿