知ったかぶりや
判断能力のあるふりを
ようやく
しないでいられるようになった頃に
たぶん
ちょっと人が会いたがるような
あなたができあがってくる
それでも
見せたがりぶりや
一言居士ぶりは
まだまだ残るかもしれない
気の利いたふうに振る舞いたがる
俗臭も
どうしても残り続ける
精霊たちが
楽々と
壁を抜けて会いに来たがるまでには
どうにもこうにも
なかなか
脱ぎ棄てないといけないものが
多いが
脱ぎ棄てよう
脱ぎ棄てようと
ぶつぶつ
心が煮え立っているのほど
臭いことはないので
ま
気楽に
行くしか
ないんだよ
ね
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