2017年9月23日土曜日

時間というものの本質に


昔のことなのに
ふいに
今頃になって
もう昔ではないのに
昔のその時間ではない今頃になって
こんなに間近に
ドアをほんの少しさらに開けば
そこにありありと展開している光景のように
蘇ってきている
ーーのではなく
ある!
ある!
ある!
ほんとうに!
大きく膨らんできて
顔にぴったり接してきている風船のように

こんな時
わたしたちは近いのかもしれない
時間というものの本質に
過去が過去でなどないということの真実に

現在はたゞ広場のようなもので
その気になれば
四方八方に
身軽にちょっと歩いていく気にさえなれば
どの過去にもすぐに
もう一度
二度三度
何度でも
行き直すことができるということに



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