あの大きな公園も
野外舞台のところまで来ると
人もまばら
ふいに襲ってきた嵐に
わたしたちは
愛から
というのでなしに
抱き寄せあい
嵐がすっかり去ってからも
愛から
というのでなしに
未来の話などしてみた
次々
思いつくまゝに
いい加減に
薪を割るように
くっきり
別れてしまった人よ
手垢のつくまで
使ったりはしなかったから
わたしたち
という
言葉の仮面は
肉のない
がらんどうのまゝ
いまでも
いまこそ
きれいに乾き切って
かたちを
守り通している
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