どうのこうの言っても
きょうもエアコンなしで
昼を過ごしてしまった
暑さに耐えようとしているのでなく
ここからは見えないけれど
海のほうから緩い風の動きが来るようで
ニュースでは暑い暑い暑いと伝えているのに
たまたまということだろうけれど
窓をぜんぶ開け放った家の中は
けっこう暑すぎもせずに
なんとかなってしまっている
下のほうでは蝉の声が雲のようだ
遠く近くのビル群はすこし霞んでいるので
湿気が都内には滞っているのだろう
都内に住んでいるというと
夏は暑くてかわいそうだと皆言うのだが
じつはそうでもないとわかって
空気のいい流れもいい風も入るし
蝉の声はさかんに下に雲海になっているし
ここにはここの夏というものがあり
ここにはここの夏の過ごしかたがあり
ようするに
耳に入ってきたわずかの古い情報だけで
なんでもわかったふりをしないことだ
世界のいろいろな場所のすべては
ほんとうはぼくらが思っているイメージの
真逆だったりするのかもしれない
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