駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年8月14日火曜日
石は過渡期
爽やかさを謳われ
作る際
たいそう賑やかに音の立つ飲み物
石で石を削いでいるから
まだ
滝は遡ってこない
本当に飲まれるべきもの!
まだ知らず
幻の潤いにばかり馴染んで
そこそこの幸せのうちに
いずれ乾き
薄い膜となって剥がれ落ちるであろう
窓口
境界の向こう側への
唯一の
石は過渡期である
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