ひとへの批判があたまの中でぐるぐるしている時は
じぶんの本当にやるべきことをやっていない時
批判はことばで思いだから時間をばくばく食ってしまうモノで
この妖怪はこちらが然るべき道を逸れた時に現われる
深山幽谷の荒れた天気の中ひとり道を急いでいるなら
こんな妖怪に時間もちからもばくばく食われている暇などない
……と
ここでやめれば
よくあるような安手の道徳訓や浅薄な信仰心得
それらは他人から金を吸い取るために巧妙に
道学先生や宗祖先生が捏造した誘導訓
社会のなかに混じって生きているのなら
どんなかたちであれそこに政治があるのなら
スピードを出して混んだ街中で車を運転している時のように
一瞬も全方向への批判を怠ってはいけない
あらゆる人間はすこしでも他人との差をつけて
じぶんだけがうまい汁を吸おうとしている真正の妖怪で
大小のどんな組織の急所にもべったりと寄生して
じぶんだけの安楽と儲けと他人の蹴落としを
緻密にいかにも執念深く忍耐強く実践し続けている
すか~んとした青空のような
ステキなすばらしい人間など
ほんとにひとりもいないんだ、この世には
みんなみんな妖怪なのさ
みんなみんなインチキなのさ
みんなみんな餓鬼も恐れる悪なのさ
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