2018年8月12日日曜日

まとめのようなことや気のきいたコメントめいたことは



マレー攻略戦の生き残りの
104歳の
川原井卓さんというおじいさんの話を聞いていた

現地の物は食べるな
と司令部からは命令が出されていたが
食べ物に事欠くので
兵隊たちはやはり
現地人から略奪をしてしまう

それで
次々と赤痢にかかって
軍友たちはどんどん死んでいく
友の血便を手で掬って
バケツに入れて片付けながら
こんなことでは
じぶんにも感染しないわけがないと覚悟した
と話していた

日本軍の幹部は
ただの好奇心から
現地人の妊婦の腹を割いて
赤ん坊を引き出したりしてみていた
とも話していた

マレー作戦は
日本軍の戦闘事例としては快進撃と云われ
歴史的には
イギリスのアジア植民地支配を崩し
アジア各地の解放に繋がることになったと
要約されていたりする

『ライ麦畑でつかまえて』を
戦後になって書くことになるJ.D.サリンジャーが
ノルマンディー上陸作戦の一兵士だった時
気ばらしに
あそび半分に
他の兵士が猫を撃ち殺すのを見て
彼の生を決定的に変質させる衝撃を受けたのを
短編小説にして書いていたのを
ひさしぶりに思い出した

結局
どうなんだ
って?

まとめのようなことや
気のきいたコメントめいたことは
ここには
記さないでおくよ



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