2019年9月2日月曜日

とうに答えの出ている事実の確認



暮れかかる夕べの空に雲さえて山の端ばかりふれる白雪

二条為氏のいい歌で
実景として遭遇していたら
特別の瞬間を
自分ひとり与えられたかのように感じて

きっと
いよいよ
静まっていく
こころ

眺め続けてしまうだろう

もちろん
この歌を読んで
こころに生じるものも
実景

むしろ
それこそが
実景

さて

こういう景色に直面したとき
コミュニケーション
交流
交感
などと言ってみたいことが
ほんとうに起こる

人間でなど
ないのだ
しかるべき相手は

コミュニケーション
交流
交感

これらの発生するとき
他方の極に
人間など
あってはならない

コミュニケーション
交流
交感

これらは
みずからが絶対の一極であることの
認識の瞬間である





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