こころを休ませるためには
雑踏にまぎれ込んでいくのもいい
twitterという雑踏もあって
そのうるささと
醜さと
品のなさ
希望のなさ
安らぎのなさのなかで
けっこう休むに似た
こころ持ちになるときも
あるには
ある
新幹線でのこんなことを語る
ツイートがあった
けっこう美しい裕福そうな女が
下車の際に
飲み残しの入ったボトルを
窓枠のところに
置いていってしまう
ツイート氏はそれを見て
外見はああでも
公共道徳をわきまえない
こころの醜い女だ
と
型どおりの不愉快を感じる
ところがすぐ後で
女とはまったくの他人であるはずの
近くの席の男が
サッと立ち上がっていって
ボトルを手に取り
蓋を開けて
わずかな女の飲み残しを飲み干してしまう
そればかりか
しばらく
注ぎ口を舐め続けている
これを見たツイート氏は
多層的な深い闇を目の当たりにした
と書くのだが
なにをいまさら
この社会
いつもこんなものだったし
未来永劫
こんなものでしか
ない
というのに
なにをいまさら
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