2019年9月29日日曜日

人間というものの悲劇


ラグビー
ずいぶん知的なゲームだってことは
素人ながらに
ボーッと見ていてもよくわかる

あれだけ激しく
ぶつかり合い
もみ合って
そうして
じぶんにも相手にも
なるべく怪我を負わせないように
ぎりぎりの配慮をし続けるところに
知的なゲームの真骨頂がある

あんなにでっかい図体をしながら
ラガーマンはみな冷静だが
知性と心とからだをうまく協働させねばならない
理想的な行動のフィールドなのだろう
ラグビーというのは

地上でフルに生きるのは?
という問いに対する
端的な答えが
ラグビーにはある気がする

政治家にも
あれだけの肉体を要求すれば
ぜんぶが奇跡的に
変わっていくかもしれないけれども
そういうのが
ムリなんだ
どうしようもなく
ムリなんだ
というところに
たぶん
人間というものの悲劇がある






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