2021年2月4日木曜日

あのようなドラマの発生を

 

 

どういうアングルから見ると

なおも

ドラマは発生しうるのか

どれだけわずかの

素材と視点の置き方から

ドラマ性は維持されうるのか

と考え続けている

 

テレビや映画のドラマが

どれももう

ドラマとは呼べないほどに

つまらなく

見え透いたものになっているとしか

感じられない

観じられない

ので

 

こちらの心を惹いてやまない

時間創作

という意味でのドラマ

 

タルコフスキーの

あの

宙に持ち上がっては

また

落ちていこうとするカーテン

滴る水

玉になって見える時の水滴

玉に見えない時の水滴

燃えあがろうとして

消え

消え

消え

ようやく

燃え上がる

 

あれらには

たしかにあった

ドラマ

 

あのようなドラマの

発生

 




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