気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
都でも
そろそろ霞が立つようになったのでは?
冬の籠もりから
外に出てごらんなさいな
そちらへも
もう春が行きますよ
この陸奥の国を通り過ぎて
春は
西のほうへ向かっていく
と聞いていますから
光朝法師母
陸奥国に侍りける時、春立つ日よみ侍りける
出でて見よいまは霞も立ちぬらん春はこれより過ぐとこそ聞け
後拾遺和歌集 春上 二
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