いま
わたしはきれいに空無で
どんな過去があって
どんな属性を
持っていたんだっけ?
持たされていたんだっけ?
と
思い出すのに
ちょっと
時間がかかったりする
くらい
でも
なにか書いたり
しゃべったりする時には
しかたなしに
過去のどれかを話に出したり
じぶんの性格や
好みや
あれこれ抱えている
問題の数々を
引き合いに出してみたりする
それも
人づきあいのための
しかたない
所作
ということで
過去の
あの時も
べつの時も
そんな人づきあいを
しかたなしに
してきたが
ことばのやりとりをして
感情の動かしあいをして
なんだか
仲間のような
友のような
そんな一瞬の幻想を持ち合ってみた
人たちも
すっかり消えてみると
心底
どうでもよかった
と思う
ことばのやりとりも
感情の動かしあいも
してみても
してみなくても
どうせ
なにもなくなってしまう
から
風がちょっとある
むこうのほうの
空が
あわい青で
忘れていたあこがれのよう
これらは
かつてもあったし
いまもある
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