「おめえは本を読むくちなんだな?」とポパイは言った。
ウィリアム・フォークナー『サンクチュアリ』
なににつけても
ぼくは
たいがい
やる気というものがないので
大きな事業なんか
はじめるわけもないし
遠くへの旅だって
行く気にはならない
近いところなら
せっせと出かけるか
といえば
近いところなんか
行ってもしょうがない
と思ってしまうので
やっぱり
出かけていく気には
ならない
それでも
フランスじゅうの名所や
霊的なスポットは
数十年かけて
けっこう見てまわったのは
いっしょにいた
エレーヌのおかげだし
彼女の家族や友人のおかげ
めんどくさいなあ
と思いながらも
それ以外の場所にも
どうのこうのと
わざわざ出かけているのは
今いっしょにいる
妻のおかげ
こういうところに
運命の力(©ヴェルディさん)を
やっぱり感じる
じぶんに
そうする意志も
欲求も
欲望も
まったくないというのに
外から闖入してくる
動力というものがあって
それに流されて
まるで
じぶんの人生であるかのように
生起していくものって
あるのだ
ほんとうに
とはいえ
文字と映像については
ふつうの人より
なぜだか
積極的に向かっていると
思うよ
朝から夜まで
ページに触れていない時間は
ほとんどないし
本を手にしていない時は
映像を見続けている
あっちに行った
こんな活動をしてきた
と言う人たちには
で
毎日
何千ページぐらいに
指先で触れてるの?
って
ぼくからは
聞きたくなっちゃう
んだよ
ね
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