気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
大きな寺のお堂を
冬
訪れてみたことぐらいは
誰にもあるだろう
ひんやりとして
何十分も読経を聞いていたり
瞑想していたりすれば
からだが冷えきってしまう
けれども
あの冷たい空間にいることの
あじわいもあり
他では得られない
気温が下がってきて
家の中でも寒くなってきたが
思い出すのは
あの大きなお堂の寒さ
生活用品のごたごた
詰まった自宅といっても
大きなお堂のあの冷たさに
澄明に繋がっている
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