2021年7月1日木曜日

七月といえば七夕で

 

七月といえば

七夕で

こどもの頃には

わくわくした

 

笹の葉さらさら

はじまる歌を鼻歌し

笹の葉を

川端に取りに行き

願いを書いた短冊を

笹につけて

 

笹の葉

何枚かは舟にして

川の水に

流したりした

 

7日の夜など

心の中は大イベントで

彦星と織姫が

会えるかどうか

ほんとにドキドキしながら

夜空を眺めた

 

梅雨の頃でもあって

雨が降っていたり

曇っていたりする場合が

多かったが

それでも雨や雲の上で

ふたりはきっと

今年も会えただろうと

こどもの想像力で

うまいぐあいに考えた

 

他になにがあるでもない

ただこれだけの7月だったが

こどもの想像力はすごくて

これだけで忘れがたい

若い夏の7月となるのだった

 

けっこうはやく

笹の葉はパサパサになって

何日か飾ってから

棄てる時には

すっかり乾いていた

短冊をつけたまま

ゴミになっていく笹を見ながら

こどもはこの世というものの

学びをしていったものだ

 

実体のないもので

人はとかくワクワクし

イベントで使ったお飾りは

済めばすぐにパサパサになって

色とりどりの紙に記した

願いの数々とともに

ゴミ箱行きになるだけなのだと




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