2021年7月24日土曜日

へぇぇぇぇぇぇ~と思ってYouTubeで見てみたら



オリンピック開会式は見なくても

新聞がわりにSNSは毎日厖大な量を見ることにしているので

一夜明けると開会式評もいろいろ目に入ってくる

ザッと見るかぎり好意的な評価はほとんどない

批判的な評や悪評がほとんどだが

だからといって「やっぱり…」などと納得するわけでもない

大きな飲み屋でいろいろなオヤジたちが

なんのかんのとガタガタ言い続けているというのが

SNSなるものの本質であって

だから信頼できないとか悪いとかいうわけでもなし

もちろん良いわけでもない

だがつねに正論や正義の代表を気取っていた大新聞や

世間を体現していたかのようなテレビなどを見ているよりは

よほど床屋談義としては冴えているし有用なので

世情を知るために床屋に行っていつも話を聞いていたという

あのモリエールなんぞの側に親近感を覚える身としては

今どきはSNSのほうを選ぶのも道理というもの

 

開会式への悪評の中で比較的好評の目立ったものとして

MISIAの歌った「君が代」がすごくよかったとか

超感動的だったというのがあったので

へぇぇぇぇぇぇ~と思ってYouTubeで見てみたら

たいしてよくなかったので

やっぱりこういうところはSNS評はダメだなと思った

まず第一に彼女の声は「君が代」向きではない

それに最近の彼女は声が非常に悪い

あの人はある時期から声に雑音が入るようになってしまって

それでもいい時もあるが耳障りでダメな時も多い

今回の彼女の「君が代」は文化の衰退そのものを表わす寂しい歌唱だった

布施明や松崎しげるの「君が代」はレベルが違う迫力だし

天童よしみの声の爆発力もMISIAの比ではなかった

秋川雅史の正統派の「君が代」はいちばん美しくて好きだが

サッポロドームで玉置浩二が歌った時の

呟くようなちょっと歌うような歌い方はおそらく最も出色の歌唱だった

そうした歴代のあれこれを聴いてきた耳にとって

今回のMISIAのあれでいいと思っちゃうわけ?と思っちゃうわけ

ちなみにオーケストラ演奏なら小澤征爾による演奏がいちばんよかった




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