行くところがわからないほど
崇麗なものはないだろう
すべて偶然の神託によるべきだ
西脇順三郎「禮記」
人は
言葉で
過去を書こうとするか
思いを書こうとするか
感情を書こうとするか
希望を書こうとするか
未来を書こうとするか…
いずれしても一定のパターン内の黒シミつくりで
さびしい
わびしい
そんな程度の範囲内でくるくる回っているネズミのようで
過去を書こうとするか
と書きかけて
パソコンはさっき
過去を過去うとするか
と文字を走らせかけ
一瞬
新たな世界が拓かれかけた
パソコンの
誤作動や
勝手な走りに頼ったほうがいいか
過去を過去う
のほうへ
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