なぁんだ
韓非子も読んでないのか……
と
他人をバカにしてしまったことがあるが
間違ってはいなかったと
いまでも思う
紀元前233年ほどの昔の男が
このように書くのを
知ってもいないで
平気で
生きていられるなんて
と……
成人した男というものは
年齢が五十になっても色を好むことがまだまだ衰えない
それに対し
女は三十になると美しい容貌もすでに衰えてしまう
美貌の衰えた女であるという弱みをもって
色を好む男に妻として仕えるならば
その女自身は疎略にされてさげすまれ
自分の生んだ子供は跡継ぎになれないのではないかと
危ぶむ
正妻である妃后や夫人が
自分の夫である君主の死を望む理由は
これである
『韓非子』備内篇
なぁんだ
韓非子しか読んでないのか……
と
バカにしなければならないこともあろうか
紀元前233年ほどの昔の男は
女も
年齢が五十になっても色を好むことがまだまだ衰えないことを
書き加えることができなかった
美しい容貌が衰え
美貌の衰えた女であるという弱みがあっても
ますます
性欲盛んになると書けなかったのは
やはり
過度に本や思考にばかり関わっていた人間の
弱み
というべきか
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