2025年1月13日月曜日

詩というもののむなしさ

 

 

 

詩というものの

むなしさを

さんざん見てきた

 

まるで価値のない感情を

ごたいそうに

言語化しようとしたり

どこかで習い覚えた

かたよった考えを

偉そうに並べたり

個人的な思い出のあれこれを

変に特権化させて

すごいもののように

描こうとしてみたり


そうでなければ

風景や光景を

これもまた

どこかの散文手法から

真似っこしてきたやり方で

リアルっぽく

写生しようとしたり

 

そんなふうにして

人間のエゴは

必死で自己表出しようとする

単語を使って

必死でマウントを

取ろうとする

 

そんなことを

し始める時点で

それらの単語の並びには

もう

詩は宿らない

とわかっているのに







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