詩というものの
むなしさを
さんざん見てきた
まるで価値のない感情を
ごたいそうに
言語化しようとしたり
どこかで習い覚えた
かたよった考えを
偉そうに並べたり
個人的な思い出のあれこれを
変に特権化させて
すごいもののように
描こうとしてみたり
そうでなければ
風景や光景を
これもまた
どこかの散文手法から
真似っこしてきたやり方で
リアルっぽく
写生しようとしたり
そんなふうにして
人間のエゴは
必死で自己表出しようとする
単語を使って
必死でマウントを
取ろうとする
そんなことを
し始める時点で
それらの単語の並びには
もう
詩は宿らない
とわかっているのに
0 件のコメント:
コメントを投稿