カメラをむけられると
人はちょっと姿勢を正し
顔をちょっと変え
なにか理想方面へ
もっと望ましい姿方面へ
ほんのちょっと変貌しようとする
ところが
写真を撮る側が望んでいる
姿や顔からは
それらはちょっと
違っているのがふつう
ポートレートの撮られる瞬間には
こんなことから
けっこうなドラマが
カメラを軸に激しく発生する
自撮りという
あのマスターベーションは
どうだろう?
起こっているドラマは
さらに
はるかに激しい
孤独なエクスタシーの瞬間を
自撮り人のわきを行く他人たちは
見て見ぬふりを強いられて
ソッと過ぎていく
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