2025年1月7日火曜日

午後の小降りの雨


 

 

出かけた時

雨は降っていなかったが

午後は降るだろうと天気予報が告げていた

 

午後になって帰ってくる時

小降りになっていたが

それでも折り畳み傘をわざわざ開くほどでもなく

髪の毛やコートを少し濡らしながら

歩いて帰ってきた

 

家の近くにはメタセコイアの並木道があり

そこを通っていく際には

小降りの雨は木の枝葉で遮られて

からだに降り落ちて来ることはないだろうと思ったが

赤く枯れ切ってまばらになった葉は

小雨を防ぐこともできなかった

 

それでもコートがひどく濡れることはなく

冬の小雨に降られたまま

急ぎもせずに歩いて帰ってくるのも

どこか充実した情緒のようなものが心に湧いて

ただこれだけのことでも

よい一日と言ってよいような感情に

包まれた







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